江戸の豪商たちが、富と粋を競った「うだつ」
“うだつ(卯建・宇建)”とは、屋根の両端にある防火壁のことです。江戸時代、類焼を防ぐ工夫として、切妻平入りの町屋の両端の妻を一段高くした“うだつ”が設けられました。しかしこの“うだつ”は、一丁前の店を構えなければ上げられません。豪商たちは、“うだつ”を上げることはもとより、富と粋の象徴としてその意匠も競い合ったといいます。
そんな“うだつ”のある家も年々減り、今最も多く残っているのは美濃市常盤町・相生町・本住町・泉町です。中には、国の重要文化財として指定されている家もあります。 |